「好き」の力はすごい あおもり犬で有名な青森県立美術館「描く人、安彦良和」展で実感

青森の情報誌などをみると、よく紹介されている奈良美智の「あおもり犬」の実物を見たくて青森県立美術館にいってみた。青森駅からバスで30分程度か。芝生に囲まれた現代的な美術館の建物、その向こうに八甲田山が見える。バスから同じように美術館に向かう何人もの人が,まず立ち止まって写真を撮っていた。

あおもり犬は、通常は美術館に入らなくても外部から足下に降りていけるらしい。無料で足下までいけるということだ。ところが、訪れた4月下旬は、ぎりぎり「冬期閉鎖」で無料で足下に降りることはできなかった。ただし、美術館の常設展を有料で入館して観ると、観ることはできる。常設展では、地元出身の現代美術家・奈良美智や版画で有名な棟方志功の作品が数々展示してある。奈良美智の展示の奥に大きなガラス窓から写真のようにあおもり犬を観ることができた。すでに雪はとけていたけれど冬に来れば雪がつもったなかのあおもり犬を観ることもできる。それはそれでステキそう。

数日後には、冬の汚れを掃除したことがニュースになっていた。

常設展の他に、安彦良和の特別展も行っていた。来館目的はあおもり犬だったのだけど、ガンダムなど安彦良和の描くキャラクターは好きなので特別展も観ることにした。

超有名イラストレーターなので、アニメ好きらしい大勢に人が入り口に並んでいた。歩行器を操作しながら、苦労しながら歩いている高齢男性もいて、安彦良和のファンは幅広いなと感じながら入場。原画などの展示をゆっくり見ていた。すると、少し離れた展示のところに、さっき入り口でみかけた歩行器の男性がいた。ただ、足取りは軽くて、走っているんじゃないかというくらいの早さで展示の前を移動していた。気になるものがその先にあったのだろうか。

足が悪くて歩行器を使っているはずなのに、好きな安彦良和の作品の前では足が動いてしまうんだな。好きってのは、なによりの薬だなと実感。

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