以前は、日本からヨーロッパまではロシア上空を飛んでいたが、2025年6月にスペインを訪れたときは、ロシアとウクライナの戦争の影響で、遠回りの航空路を飛ぶことになった。
自分は、KLMでアムステルダムに入り、そこからスペインのマドリードに向かうルートで巡礼の道に向かった。中東系の航空会社の運賃も比較的安かったのだけど、KLMには何度も乗っているし、乗り換え時に実績や歴史のある航空会社や乗換空港にしたいと思いKLMを選んだ。
成田からの機体は、アラスカ上空、北極上空からグリーンランド上空などを経てアムステルダムへ。時間は十数時間。ロシア上空通過の頃に比べてかなり長かった。

巡礼路を終えてから、バルセロナに出てそこからアムステルダム→成田という経路で戻ったのだが、帰りの空路が意外だった。
てっきり、逆に戻るかと思ったら、機内の飛行ルート表示で期待はバルト海の方にどんどん向かっている。そっちはウクライナ方面なのに。
CAさんに尋ねたら、バルト海あたりから、中央アジアのアフガニスタン上空などを経て、中国上空から成田に向かうスリバイパスとかワハーン回廊といわれる「細いルート」というのがあるらしい。
ChatGPTに聞くと
中東情勢の深刻化に伴い、航空会社がアフガニスタン、特にワハーン回廊(Wakhan Corridor)経由ルートを再び活用し始めた(ロイターの報道)
イラン・イスラエル間紛争後、アフガニスタン上空利用が500%増加したとの最新データを報告(2025年6月21日付)(ブルームバーグ報道)
とのこと。CAさんの話によると、欧州→アジア向きのみが通る約束になっているとか。一方通行の運用については、よくヒアリングできなかったが。
ちなみに、帰国したのは6月の下旬。ちょうどイランとイスラエル間でも戦いが始まり、帰国時には一部の中東系の航空便はキャンセルになっていた。
「KLMでよかった」と胸をなでた。