多くのガイドブックでは、スペイン巡礼の道を旅するとき、朝出発して、目標の街に昼頃ついたら、そこでアルベルゲを探してチェックインするような記述が多い。予約をしない、ということだ。場合によっては,街のアルベルゲがいっぱいだったら、もう少し歩いて次の街までいってまた探すようでもある。次の街が、5キロ先なのか、10キロ先まで街がないのかは、場所によるし、次の街で宿がある保証も無い。映画では野宿している場面もあった。
自分が歩いた時期は、多少暑い季節で、宿が見つからないと普通の季節以上に体力を消耗しそうだし、宿の確保が気になって十分に休憩をとりながら歩けないのも良くない。そういう心配性なので、スペインに旅立つ前に,すべての宿を予約した。
予約にはBooking.comを使った。
AGODAが宿の予約トラブルで問題になっているし、Booking.comも日本国内の宿予約でトラブルが起きていたことがあった。AGODAは使ったことがないが、Booking.comは問題なく使っていたけれど、トラブル報道後しばらく使っていなかった。しかし、スペイン巡礼の道の宿予約について、あまり他に方法が思いつかなかったので利用した。結果的には、問題はなくて、予約はちゃんとできていた。この辺の判断であったり、Booking.comへの信頼感は人によってさまざまだろうな。


利用方法は特に難しいところはなくて、Sarriaとか、Portmarineとか泊まる予定の街の名前を地名欄にいれればいい。自分は旅程の変更もあるかもしれないとおもっていたので、キャンセル無料のところ、現地支払いのところを優先した。街の中心からの距離、多少のレビューも参考にしたが、ある程度はカンや偶然でのチョイスだった。
夫婦で旅したので、2人で2万円に収まる程度の予算で探した。それぞれが熟睡しやすいように個室で、ダブルベッドよりは、ツインベッド優先。エアコンは条件に入れなかったが、エアコン無しの宿がほとんどだったので、エアコン必須で探すと価格がもっと高かったかもしれない。部屋に電気ケトルがあれば、冷蔵庫があれば、とは思うけれど、それも「あればいいな」程度で宿を探した。自分がみつけた宿の中では、ケトルも冷蔵庫も無かった。
予約した宿には、Booking.comのメッセージ機能で連絡が取れるので、最初のうちは、たいした要件がなくても「○時頃到着予定です」などとメッセージを英語で送った。予約トラブルがあれば、メッセージのやりとりで分かるかもしれないと思ったから。宿によっては,返事がスペイン語でGoogle翻訳で訳してやりとりしたこともあった。
実は、歩き始めてから少し旅程変更があった。そのときは、一部キャンセルして宿の取り直しなども行った。いちおう、メジャーな予約サイトなので、使い勝手は、それなりにうまくできている。宿ごとの個別サイトで予約すると、トラブルは少ないかもしれないが、手間はかかりそうだ。